福岡の不動産市況

博多コネクティッド

2020年10月21日

福岡市が2019年1月に発表した「博多コネクティッド」は、博多駅を中心とした半径約500m、約80haを対象に、高さと容積率の規制緩和や特定都市緊急再整備地区の指定によるインセンティブを駆使してビルの建て替えや集約化を図るもので、2028年までに20棟の民間ビル建て替え誘導を目指す。

 

 

次代の博多駅周辺エリア発展へ

 

最初に発表されたのが博多駅ビルの拡張計画だ。駅ビルの南側、「KITTE博多」の東側にあたる在来線ホーム上を拡張する予定で、2011年に開業した現在の駅ビルは「アミュプラザ博多」や「博多阪急」などが入る商業施設中心だが、拡張される新駅ビルは商業施設やオフィスを中心とした複合用途のビルを予定している。

 

そして、博多コネクティッドの目玉になりそうなのが、「博多駅前の顔」として親しまれてきた西日本シティ銀行本店ビルの建て替えだ。今年6月ごろ解体に着手する予定で、2025年2月ごろに新たな大型ビルとして生まれ変わる。また、2025年5月ごろから博多駅北西にある別館ビル、事務本部ビルの解体に着手し、2028年9月ごろにこちらも新ビルへと生まれ変わる。

 

天神ビッグバンで再開発が連鎖的に進む天神のように、次代の博多駅周辺エリア発展への弾みになる再開発となるか注目だ。

 

 

 

FUKUOKA NEXT

 

福岡市は、将来のまちの設計図「福岡市総合計画」(2012年12月)を策定し、「人と環境と都市活力の調和がとれたアジアのリーダー都市」を目指して、まちづくりを進めている。

 

その結果、人口は、政令指定都市で国内5位の規模となり、観光客は、過去最高を更新し続けるなど、国内外における福岡市の存在感は格段に高まっている。こうした潜在力が開花し始めた福岡市をさらに次のステージへと押し上げる、まち全体でのチャレンジが「FUKUOKA NEXT」だ。

 

福岡市は、あらゆるテーマについて「〇〇NEXT」と名付けて取り組みを進めており、中でもアジアのリーダー都市としての都市機能の更新・向上が期待されるのが、「天神NEXT」(天神ビッグバン)、「博多NEXT」(博多コネクティッド)、「ウオーターフロントNEXT」(中央ふ頭・博多ふ頭の再整備)である。

 

天神・渡辺通、博多駅周辺、ウオーターフロント地区は、都市再生特別措置法に基づき、国が政令で指定した特定都市再生緊急整備地域になっている。商業・業務・交通・観光などの視点から地区の特性を高め、一体不可分となって機能強化を進めることで、交通拠点、質の高い都市型産業の集積や交流・おもてなしの場として、国際競争力の強化に資する都市機能の中枢拠点の形成を目指している。

 

 

 

天神ビッグバン

ウオーターフロント地区再整備